DVD『怪談』 [映画]

昨年の8月4日に公開となった『怪談』のDVDが発売となりました。初回生産限定【豪華BOX仕様】は、「桐の箱」風の化粧箱に①DVD2枚(本編、特典ディスク)②尾上菊之助スペシャルフォトブック③尾上菊之助フォトカード(3枚)が入っており、価格は¥10,000(税抜き)となっています。
私は、Amazonにて¥7,770(税込み)で購入しました。
「美しい日本は“Always 続・三丁目の夕日”の中にあります」と言ったのは、主演茶川竜之介役の吉川秀隆ですが、怪談の中にも‘美しい日本’が散りばめられていると思います。「物売りの口上」「川開きの花火大会」「蝋燭の明かりが作る影」「四季の移り変わり」等々、庶民の日常生活の中にある伝統美や季節の風物といった‘日本の美’を、美しい映像で描いています。特に、豊志賀(黒木瞳)と新吉(尾上菊之助)が出会う雪のシーンは何ともいえません。今回のメディアはDVDですが、ブルーレイなら更に美しい映像が楽しめるのではないかと思います。
この映画はジャンル分けすれば「ホラー」ですが、「ラブストーリー」でもあると思います。死んだ後も一人の男を一途に愛するという豊志賀の“情念”がメインとなりますが、新吉に恋焦がれるお久(井上真央)、新吉に冷たくされてもじっと耐え忍ぶお累(麻生久美子)、新吉への思いを隠し母性愛で優しく見守るお園(木村多江)といった様々な“愛の形”を描いた作品でもあると思います。一方、モテモテの新吉役を演じた尾上菊之助がインタヴューの中で「こんな嫌な奴とは友達になりたくないけど、何故か憎めない」と語っていますが、新吉の‘悪意を感じさせない’点がそうさせているのではないかと思います。
この作品のプロデューサー一瀬隆重は、今月の13日に肺炎のため享年92歳で逝去された市川崑監督のセルフリメイク作品『犬神家の一族』も手掛けていますが、お金と時間を贅沢に使って撮った作品は見応えがあります。韓国ドラマが人気なのもそういった点があると思いますし、かつての日本映画も丁寧に作っていた時期がありますが、TVという新しいメディアに圧されて衰退してきたという経緯があります。
現在、人気の日本映画はTV局が手掛けています。そのTV局の脅威は“ネット配信”なんですね!?
<敬称略>








コメント 0